【09衆院選】苦杯の2人 捲土重来を期す
衆院選から一夜明けた31日、早くも静岡県内では惨敗を喫した自民党前議員らが「次」に向けて動き出した。5人が立った混戦の中、苦杯をなめた1区の前職、上川陽子氏(56)も再起に向けた活動をさっそく始めた1人。睡眠不足をものともせず、早朝の街頭でマイクを握った。郵政選挙の因縁の対決に民主党新人を絡めた三つどもえの戦いに力尽きた7区の前職、片山さつき氏(50)も、雪辱戦への意気込みを見せている。
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■上川氏、早くも街頭演説
「おはようございます!」。自民党前職の上川陽子氏は早朝、娘の真希さん(29)とともに、まだ人通りも少ない静岡市葵区の中心街に現れた。表情は晴れ晴れとしていた。
前夜、帰宅したのは午前2時過ぎ。「数時間も寝ていない」とやや疲労感をにじませながらも、1人1人に握手を求めた。
「皆さんの期待に応えて1議席を預かることができなかった。本当に申し訳ありません」。通勤や通学途中の人たちが行き交う交差点の片隅に立ち、おわびの言葉を口にした。
4期目に挑んだ戦いは、「現実を踏まえ、裏付けのあるしっかりした政策を出していくのがマニフェスト(公約)」と、元少子化担当相の実績を基に訴え続けたが、自民党への逆風の強さは想像を超えた。「国民の自民党を見る大変厳しい目、不平や不満を大きく変えることができなかった。力を出し切っても負けることがあるのが政治」と上川氏は話す。
「昨日までの激戦とうって変わって、新しい政治の幕開けが始まった感覚です」。打ちひしがれても前を向くのは、早くも先を見据えているからか。経済政策や子供の学力低下問題に「日本の恵まれた環境だからこそ、努力を尽くしていきたい」。
通勤途中の男性から「また頑張れよ」と声をかけられると、感極まって涙をぬぐう場面もあった。
この日、上川氏が着ていたのは、前夜の上下白のスーツとは変わり、青緑色の「<a href="http://www.kariyushiwear.jp/">かりゆしウエア</a>」。少子化担当相のとき、沖縄県で着用したものだという。「沖縄県は所得の低い人が多いが、出生率は1・75%と高い。豊かだから高いのではなく、絆(きずな)が大事だと思い出させてくれる」。こだわりの“勝負服”は、再出発の象徴のようだ。
今後は、静岡市内での街頭演説のほか、支援者を訪れて回る計画という。「今回の選挙をよく反省すること。どんなことが本当に自民党に求められているのか。私と支援者のギャップを埋めたい」と白い歯をのぞかせた。
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■片山氏、再起へ強い意欲
片山さつき氏はこの日、選挙区内の支援者一人一人への「おわびとお礼行脚」をスタートさせた。
敗戦の悔しさをにじませながらも「政権も変わり、政治の枠組みも変わっていく。議員でなくても自民党支部長としてやらなければいけないこと、やれることはある」と再起に向けた強い決意を語った。
開票日の30日、浜松市西区の選挙事務所で支持者を前に「応援してくれる人がいる限り、私はここで政治活動を続けます」と誓った片山氏。敗北が決まり、「地域のつながりが強い7区で、組織づくりという点で足りない部分があった。すべて私の責任」と振り返った。
大敗した自民党に対しては、「改革に対してブレがあってはならない。経済改革、党内改革をもっとやっていくべきだ」と主張。返す言葉で「振り子は必ず戻ってくる。それは4年後かもしれないし、半年後かもしれない」とし、気を緩めずに、政界復帰を目指す意志を示した。
(9月1日7時56分配信 産経新聞)
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